第22回「はぴかちゃん歯いく大賞」に4,381名、8,092句ものたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。

日々の暮らしの中で育まれる『歯』の大切さや、そこから生まれる安心や笑顔に気づかせてくれる、感性豊かな作品が集まりました。 

表彰式の様子は令和7年12月14日15時より南海放送テレビにて放送されました。

入選作品

はぴか大賞

なぜ124歳って分かるの、と想像が膨らんでいきます。桜井小学校創立時に植えられ、シンボルとなった大きなユーカリの木でしょう。給食の後、ユーカリの木を見上げながら歯磨きをしている子供たち。下五「歯磨きを」の終わり方が生み出す余韻も見事です。

優秀賞 特選

十七音しかない俳句の中で、「折って折る折る」と韻を踏んで畳み掛ける勇気に感心します。指先でチューブを折る感触もリアルで、映像が見えるよう。絞り出した瞬間、きっぱりと冬の到来を感じたに違いありません。

歯を磨く微かな音に取り合わせたのは、月のしずくの音。音の無い音を、空の上からツーンと降ってくるように心で感じ取っているのでしょう。リアルな歯の句が多い中、月の輝きが際立つようなロマンチックな句です。

優秀賞

小学生の部

「ベランダ」は夏の季語です。ベランダに出て、夜風を感じながら歯磨きをしているのです。目の前には美しい星々が涼しげに輝いています。探しているのは、何の星でしょう。たっぷりと豊かに流れる歯磨きの時間です。

仕上げ磨きの場面でしょうか。おかあさんの「あーして」「いーして」の声に合わせて、「あー」「いー」と動く口が目に見えるようです。楽しく歯磨きをするなかよし親子を見守るかのように、美しい「星月夜」です。

歯が抜けたことと、蝉の脱け殻がどこかにくっついていることを取り合わせた一句です。関係のない二つの対比を面白いと感じるのが詩の心です。抜けた歯はもうくっつかないことを、改めて感じているのかもしれません。

起こったことを名詞で並べてできた一句です。はみがき後に、サンダルを履いてホウセンカに水やりするのが日課になっているのでしょう。大事に世話を続けた後に、美しく咲くだろうホウセンカも目に浮かぶようです。

中・高校生の部

季語はありませんが、「海のあと」「しょっぱくて」が海水浴を思わせるので、夏の季節感があります。このしょっぱさは、歯磨き粉のしょっぱさや、潮のしょっぱさだけでなく、青春のしょっぱさでもあるのでしょう。

抜けてしまった歯も我も、と散文的になりがちな助詞「も」を畳みかけて調べに乗せ、「ひとりよ」の詠嘆に集約させた一句。取り合わせた季語「寒昴」からは、受験前の物思いや鼓舞する気持ちも感じられるようです。

「智歯」は親知らずのこと。抜いてもらった親知らずをしげしげと眺めて、我が身から出たものながら模型のようだ、と客観的に見ているのです。親知らずが生える年になったことをしみじみと感じている「夏の果」です。

「歯ブラシ立てて」で歯の凹凸が丁寧に磨かれてゆく映像が目に見えるようです。季語「冬」が下五の最後に灯るように置かれているのが印象的です。春夏秋冬と、丁寧に磨き続けてきた一年の時間経過も伝わってきます。



一般の部

凡人ワード「故郷」をさらりと詠嘆し、季語「蜜柑」がちゃんと主役に立った一句です。故郷は、蜜柑どころに違いないと想像できます。「お釣りと蜜柑くれる歯科」がリアルで、こんな歯科が本当にあったらいいですね。

「巣燕」は、巣の中で卵をだいている燕のこと。「や」の詠嘆で、命の繋がっていく勢いや弾みが生まれました。古い局舎のような歯科の看板は旧漢字表記。毎年やって来る燕の歴史は、また歯科医院の歴史でもあります。

見渡す限り緑一色の山。力強い季語「万緑」と詠嘆の「や」により、全山の緑が迫って来るようです。場面が切り替わって大写しにされるのは、百歳を迎えてなお完璧に揃った歯。万緑に負けぬぐらい「全き歯」です。

「お喋りな歯科医」と前半でその人柄を想像させた後、「素足にスニーカー」との細やかな描写で、歯科医に若々しい印象が加味されています。しゃべり、しかい、すあし、スニーカーと、サ行の韻も軽やかな一句です。

ユニーク賞

小学生の部

口の中にあるのは「さくらんぼのたね」だと思ったら、抜けた歯だったのです。一大事を語る年長さんの冷静さが、可愛らしくも可笑しい一句です。季語「さくらんぼ」の種が実に対して大きいのも、内容にぴったりです。

中・高校生の部

夏の昼、焼肉を楽しんでいて、うっかり舌を噛んでしまったのでしょう。自分の歯に「舌をかむなや肉をかめ」と命令しているのがユニークです。とはいえ、舌も肉体の一部であるという事実。妖しさも共存する一句です。

一般の部

亡き祖母の「入れ歯伝説」は、家族や親戚には定番の逸話なのでしょう。季語「盆」が、一同に集って語り大笑いする場を鮮明に描いてくれます。この伝説は、孫、ひ孫、やしゃ孫へと語り継がれていくのでしょう。

佳作作品

小学生の部

うごく歯でアイスクリームあたりでた
濱島 琉斗
たしざんををかんがえながら歯をみがく
岩本 蓮央
おとなのはかちかちならすなつのよる
柳 紅玲華
ぐらぐらと乳歯ゆらしてせんぷうき
井上 結華
みがく音しずかに聞こえる夏の夜
近藤 和真
汗だくで奥歯まで見せるコーラスの夏
塩崎 紗愛
母ににた前歯でかじるジャンボきゅうり
三木 琉生
おにごっこはのすきまからなつのかぜ
吉平 海翔
右のはがギシギシいたい夏真昼
梶原 薫
糸ようじぬけなくなって夏の雨
佐々木 絵
クワガタがはみがきを見にとんできた
森田 暖真
歯がいたくぬいてしまって滝凍る
村上 秋悟
大人の歯もうすぐ生えそうな夏の山
清家 琴羽
歯みがきはこまかくはやく秋うらら
末弘 大也
強い歯がささえてくれるバッティング
大塚 広瑛
むしばゼロ西瓜の歯形も光ってる
福森 仁琴
フッ素ぬりつばめのヒナのようなぼく
阿部 斗真
グラグラとひびくベースの音と歯と
後藤 楓介
ハブラシがほうきになるころしぎょうしき
篠永 幸花
サングラスべろのたいそうグルグルと
青野 伍希
はみがきでおまつりの味さようなら
武田 莉子
宿題とぐらぐらの歯の夏休み
道倉 雄大
ひまわりのはなびらみたいなきれいなは
山田 遥太
学校の冬の牛乳歯がいたい
西山 凛心
きょ年より大きくなったよスイカのはがた
井上 悠大
歯いしゃさん注しゃチクッと夏の月
高橋 涼介
はえかけのすいかのはがたいちねんせい
菅惣 太郎
かみなりのごろごろぴかりはをみがく
守野 紗永
ハムスターといっしょにかじるとうもろこし
河野 名桜
はがきれいなつのすなはまフラガール山内 瑞穂

中・高校生の部

歯間ブラシキュキュとさし込むヒヤシンス
武方 花奈
歯に響くクラの高音夏の空片山 心結
奥歯生えぬ夏の日レントゲンの準備
髙野 葉月
歯並びも父に似ている良夜かな
松本 奈々
水澄むやエナメル質の成長線
武田 琉里
テーブルの小さき歯型や夏終わる
野村 颯万
親知らず疼く夜更けの青い月か
藤田 結衣
蝉時雨インプラントの沈む音
岡本 珠実
十五歳親知らず無し夏の空
前田 航輝
アイス食べ歯がキンキンと釘を打ち
高松 良
ふうりんがちりんと鳴らず歯が折れる
藤原 悠士
遠雷の夜妹と歯ブラシ強く握る
玉井 萌奈美
物悲しく歯ブラシかじる夏の末
宮首 日南
蟬しぐれ口開けて待つ診察台
山内 花夏
身長も奥歯も伸びる夏休み
薦田 凜花
わらびもちツルツルの歯をすべってく
由井 千早
すきっ歯を矯正したいソーダ水
山下 陽聖
紙ストロー噛んでしなしな夏の夕
菊池 絆那
待合室静まっている山笑ふ
萩森 ねね
野良猫と八重歯見せ合う蝉しぐれ
丸田 真鈴
風薫る頭を見せた永久歯
楠 結菜
歯磨きと外の青葉がシャカシャカと
藤田 陽菜
すきっ歯を寄せる装置やソーダ水
相原 縁咲
熱帯夜も豪雨の夜も歯を磨く
原田 泰輔
口唇(くちびる)を噛んだ後に染みるトマト
山下 葵生
親しらず二本は抜いた小春の日眞鍋 叶音
頬おさえ熱帯魚見つめる待合室三宅 珠里愛
しんしんと秋風の中歯の痛み谷口 虎太郎
奥歯からゆっくり磨く星月夜藤福 永彩稀
親知らず知らない内に兄大人國田 晴生
蝉しぐれ歯医者の奥に吸われけり一色 美咲妃

一般の部

春の夜の歯磨きの歌外れゆく
八木 久美子
汗拭う訪問歯科医大荷物尾後 祐子
秋めくや歯科の椅子より空のいろ
越智 空子
胡蝶蘭の届く待合抜歯の日
宮川 直子
親知らず抜くため登る坂夕焼け
山田 ゆかり
タービンの悲鳴や歯科のヒヤシンス
吉田 実
歯科の椅子涼し魔除けの水晶も
吉田 美知子
洗濯機に負けないうがい雲の峰
若狹 昭宏
遠足の歯みがきセットきらきらと
川又 夕
空蝉と歯ブラシ一つおき土産井上 奈彌惠
蝉しぐれ磨き残しの赤き染め坂本 朋子
親知らず抜こうか迷うこたつの中川口 蒼生
掃除機に犬歯かつんと土用凪阿部 千鶴
歯神経針金絡め抜く極暑天弓
蔦若葉小びとのとびらある歯医者池川 久美子
ゆずり葉や歯医者嫌いのDNA石野 寛子
息合わぬ歯科衛生士つくつくし伊東 美智子
漁終へて歯科へと急ぐ日焼け顔井上 定男
雪!と皆振り向く歯科の小さき窓 大塚 和彦
四姉妹並び歯みがき秋の蝉城戸 通宗
歯磨きの母を支える夜長かな高須賀 眞美子
古墳より乳歯五本や鰯雲野村 安希子
銀歯取れ鳴らす夜長のハーモニカ東田 一鮎
ハムサンドに小さき歯形や若葉風 藤原 洋美
ほほづきや歯型が一致したらしい 堀 雄貴
収骨室涼し父の歯二十本松浦 恵
野分の夜だんだん痛くなる奥歯森 清香
舌ざわり歯ざわりで食う湯引きはも渡辺 京子
宅配に歯固クッキー加え初夏宮下 嘉納子
持ち帰る宿の歯ブラシ秋高し穂積 天玲

<主催>

愛媛県歯科医師会


<後援>

愛媛県

愛媛県教育委員会

松山市

愛媛新聞社

朝日新聞松山総局

毎日新聞松山支局

読売新聞松山支局

産経新聞松山支局

NHK松山放送局

南海放送

テレビ愛媛

あいテレビ

愛媛朝日テレビ

愛媛CATV

FM愛媛

リビングまつやま

タウン情報

まつやま


<協賛>

パナソニック

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