2010/8020   健康づくり数値目標

 2010(ニセンジュウ)・8020(ハチマルニイマル)。歯の健康に関する数字です。この意味を知っていますか。

 愛媛県においては、高齢化が全国より7〜8年早く進んでいます。高齢化の割合が増えるにつれて、生活習慣病である、がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病等の割合が増加するとともに、寝たきりなどの要介護者が増え、深刻な社会問題となっています。

 このため、これまで以上に病気の発生そのものを予防する「一次予防」に重点を置き、働き盛りの人の死亡や要介護状態になる人を減らし、健康寿命を延ばしていくことが重要になります。そこで、愛媛県においては21世紀のえひめ県民が健康でこころ豊かに生活できる社会にするため、「壮年期死亡の減少」「健康寿命の延伸」「生活の質の向上」の実現を目的に掲げるとともに、県民一人ひとりの主体的な健康づくりと社会全体でこれを支援する環境整備の推進を基本理念にし、“生涯を通じた健康づくりの推進”を基本計画の一つにした「健康実現えひめ2010」を作成しました。この計画は、2001年度からすでにスタートしており2010年度までの10ヶ年の計画です。

 痴呆や寝たきりの大きな原因は、生活習慣病です。
 生活習慣を見直し、病気の危険因子を減らせるため、

  1)栄養・食生活、
  2)身体活動・運動、
  3)休養・心の健康、
  4)歯の健康、
  5)たばこ(喫煙)、
  6)アルコール(飲酒)、
  7)性の健康、
  8)健康チェック・各種健康診断

  の8分野について、また、生活習慣が深く関わっている糖尿病・循環器病・がん・事故と骨折の4分野について、愛媛の現状と健康づくりの目安になる具体的な目標を示しました。

 「歯の健康」に関しては、歯が無くなる原因の約9割を占める「むし歯と歯周病」を予防することが、歯科保健分野の最大の目標であり、特に自分の歯を可能な限り残すことにより、健やかで楽しい生活を生涯にわたりおくることが可能となります。そこで、各年齢に応じた適切な「むし歯・歯周病の予防」を進めるために、現状を把握し、8020(80歳で20本以上自分の歯を残すこと)を達成するためのさまざまな目標設定を行ないました。
 8020の根拠は、80歳の時点で最低20本の歯が残っていると、ほぼ普通に食べられるという研究からです。
 
 しかし、平成11年に厚生省が実施した歯科疾患実態調査によると、80歳の方々の平均残存歯数は8.2本でした。現在はもう少し増えていると思われますが、まだまだ目標に程遠く、少しでもこれに近づけるように歯科の分野でもメンテナンスに力を入れています。

最初の質問はもうお分かりですね。“2010”とは、愛媛県の作成した県民の健康のための計画である「健康実現2010」の2010年を意味し、“8020”とは日本歯科医師会の行なっている80歳の時点で20本の機能する歯を残す「8020運動」です。

平成15年1月20日(月)
愛媛新聞生活欄22面掲載