県歯科医師会   県民の健康を考える

 明けましておめでとうございます。
新しい世紀になってから、もう3年目に入りました。そして、この「いろ歯にほへと」の連載が始まって2年目の年が明けました。
 「世界で最も長寿の国に住んでいるんですから、できればずっとお元気で長寿を楽しみましょう。
元気で豊かな人生を送るためには、若い時からのお口の健康がとても大切なんですよ」ということを、歯科医師会として、いろんな方向からわかりやすくお知らせしようと、スタートしたのがこのコーナーです。

 今日は、歯科医師のことを少しお知らせしておきましょう。社団法人・愛媛県歯科医師会には、県下に17の支部があり、加入している752名の歯科医が、協力し合いながら、会としてのさまざまな事業を展開しています。
 歯科医療を担う者の団体として、社会の隅々にまで医療の責務を果たすことができるように、サポートしているのです。

 歯科医療技術は日新月歩、より良い医療をより多くの方に提供するためには、私達自身が日々研鑚を続けなければなりません。基本の再確認、先端技術・情報の修得など、著名な講師を招いて、会員に研修の場を提供します。上部団体である日本歯科医師会でも、全国の歯科医師に対して生涯研修制度を設け、受講を課しています。
 愛媛県歯科医師会が入っている建物には、口腔(こうくう)保健センターがあり、ここでは夜間・休日の救急歯科診療や、障害者の治療、巡回バスによる施設への訪問診療も行います。読者の中にも年末年始に受診した人がいらっしゃるかもしれませんね。
 市町村で行われる1歳半健診や3歳児健診、学校での歯科健診には、会の各支部が推薦して当番歯科医を決めています。県民の皆さんの健康を守るためには、行政と歯科医師会との緊密な連携が必要です。昨年、健康増進法が制定され、日本でも、治療だけでなく国として予防にも取り組む姿勢が明確にされました。画期的といえるできごとなのです。
 その中で、生活習慣病の一つに歯周病が明記されています。愛媛県では、まだ歯周病の健診事業をしている市町村が少ないのですが、県民の皆さんとともに、法に基づいた歯周病健診の普及を働きかけましょう。愛媛県が策定している「健康実現えひめ二〇一〇」については、次の回でご説明します。
 ずっと以前から医療費の増加が問題視されていますが、高齢化が進むにつれて福祉や医療費もある程度増えるのはやむを得ない面があります。しかしそれを抑制するために、例えば社会保険本人の窓口負担を三割にするというように、直接的負担を国民に押しつけるのが最良の方法だとはとても思えません。福祉・医療費用に対する国の負担割合が、先進国の中で日本はかなり低いことをご存知でしょうか。国や地方自治体にさまざまな提言をしていくのは、歯科医師連盟の仕事です。

どうすれば県民の皆さんの健康をさらに向上できるのか、これからも愛媛県歯科医師会は考えていきます。

平成15年1月6日(月)
愛媛新聞生活欄16面掲載