「歯の衛生週間行事について」    家族で正しい知識を


 明日6月4日は何の日かご存知でしょうか。そうですね、歯の衛生週間が始まる日です。冗談でも「ムシ歯の日」なんて言わないで下さいね。

 さてこの時期になると、小中学校での図画の時間に「歯の衛生週間」ポスタ−を描いていた覚えはありませんか。またお子さまが今年も描いていたのではないでしょうか。歯に穴を開けている黒タイツのバイキンの姿、大きな歯ブラシで磨かれる白い歯、そして「歯を大切にしよう」、そんな標語ポスタ−の事がご記憶にあると思います。

 ところで皆さん方のお口の健康はいかがでしょうか。毎日の食事は楽しんでおられますか。輝く笑顔で仕事にお付き合いに張りのある生活を送られていますか。もし多少でも不都合があればそんなポスタ−を描いていた頃の気持ちを思いだしてはいかがでしょう。

 結婚式のスピ−チによく引き合いに出されますが、人生は山登りにたとえられます。私たちの健康を心身両面から支えてくれる歯にだって当てはまるのではないでしょうか。乳児期、学童期、思春期、成人、中高年期・・・。それぞれの時期において、乳歯、六歳臼歯、永久歯、かみ合わせの完成と、節目々々を経ながら私たちは自身の歯の``歴史``を刻んでいます。そしてそれはそのまま健康の歴史でもあるのです。

 「大好きなお菓子、たくさん食べてムシ歯になれよ」と甘い誘惑、「めんどくさい歯みがきなんかやめて遊ぼうよ」といじわるな誘惑があると思えば、「そのうち治るから放っておいても大丈夫さ」、「一本や二本なくても心配ないさ、代わりがあるもの」ムシバ仮面の危険なささやきが聞こえてきます。まさしく坂あり谷ありの危ない山登りです。ご自身もお子さんも日頃からよくよく注意しておかないと、ハグキブヨブヨカメナイ道という脇道にそれたり、ヨナカシンケイズキズキ谷に落ちたりと大変です。やはり安全で快適な登山道が一番ですね。不幸にしてこの道からはずれてしまうと、もとに戻るには大変な労力と時間が必要であることは間違いありません。

 人生という山登りの途中出合う歯や歯グキのこと、歯並びやかみ合わせの事、そして何よりも大事な「健康で長生きする」という山全体の事をよく理解し、またその道中の危険な場所がどこにあるのか、そしてその回避方法を知っておく事が大変重要です。

 そのためのガイドとなるのが私たち歯科医師や歯科衛生士です。特に明日からはじまる歯の衛生週間においては、県下各地域で様々な企画が盛りだくさんです。ご家族一緒に参加されて正しい知識と予防テクニックを身につけてみませんか。そして節目々々での定期健診によって「一生自分の歯で食べる」というライフスタイルを目指してみませんか。きっと新しい発見と出会い、そう、これからのあなたとご家族のお口のガイド役となる仲の良い歯医者さんとの出会いもあることでしょう。